業務用エアコンと家庭用エアコンの違いとは?

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いについて

業務用エアコンと家庭用エアコンはどのような違いがあるのでしょうか?
どちらも同じ仕組みのエアコンではありますが、性能や特徴に違いがあります。施工費用なども異なるため、それぞれの特徴を把握することで、コストを抑えてより快適な空間を創造できます。

違い①:形状

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い①:形状

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いの最たるものは形状です。それぞれには以下のような形状のエアコンがあります。

業務用エアコンの形状

  • 天井カセット形
    業務用エアコンと言えば、4方向の形状を思い浮かべる方も多いかと思います。他にも2方向・1方向のものもあります。
  • 天井吊形
    天井下にぶら下げて設置する業務用エアコンです。風量が強いことが特徴です
  • 床置き形
    床上に設置する業務用エアコンです。天井に設置しないため、工事費がお安くなる傾向があります。
  • 壁掛け形
    家庭用のルームエアコンと同形状の業務用エアコンです。設置が容易なので、こちらも工事費がお安くなる傾向にあります。

業務用エアコンの形状には上記以外にも、ビルトイン形や天井埋め込みダクト形といったものがあります。

家庭用エアコンの形状

  • ルームエアコン
    家庭用の壁掛け形のエアコンです。最も一般的なエアコンです。
  • ハウジングエアコン
    天井カセット形・壁埋込形・ビルトイン形・床置き形等の様々な形状のある家庭用エアコンです。業務用エアコンに比べて小型です。

違い②:能力

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い②:能力

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いその2は能力です。下記のような違いがあり、より大きな能力が必要であれば、業務用エアコンを設置しなければなりません。

業務用エアコンの能力

業務用エアコンはメーカーによって異なりますが、パッケージエアコンで4.0kw~28.0kwの能力までラインナップされています。
ビル用マルチエアコンや設備用エアコンとなると、さらに大きな能力の機器もあります。
業務用エアコンの場合は主に、馬力で表記されます。

家庭用エアコンの能力

家庭用エアコンは2.2kw~9.0kwまでのラインナップとなっております。
家庭用エアコンは主に畳数換算で表記されることが多いです。

違い③:電源タイプ

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い③:電源タイプ

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いその3は電源タイプです。一般的なルームエアコンではコンセント電源(室内機電源)ですが、業務用エアコンにコンセントはありません(室外機電源)。
コンセントのある機種はコンセントから供給された電力を室外機へ送電しています。
それに対し、コンセントのない業務用エアコンなどは、ブレーカーから直接電線を室外機へつなぎ、供給された電力を室内機へ送っています。
また、より大きな機器を運転させるは、一般家庭の電気契約では使用できない、動力契約が必要となります。

業務用エアコンの電源タイプ

コンセントはありません。電源タイプは一般家庭で使用される電灯契約(単相200Vのみ)と動力電源(三相200V)の2タイプがあります。単相200Vは3馬力までの機種でのみ使用可能です。4馬力以上の機種となると、必ず、動力電源が必要となります。

家庭用エアコンの電源タイプ

壁掛けルームエアコンは主にコンセント電源です。一般家庭で使用される電灯契約(単相100V/単相200V)しかありません。但し、ルームエアコンでも一部機種とハウジングエアコンはすべてが室外機電源(単相200V)となるので、注意が必要です。

違い④:その他

業務用エアコンと家庭用エアコンの違い④:その他

業務用エアコンと家庭用エアコンの違いには上記の他にも多々あります。一部だけではありますが、簡単にご紹介いたします。

その他の違いについて

  • 配管長
    室内機と室外機の接続可能な配管距離が異なります。家庭用エアコンの場合だと、おおよそ最長で10~15m程度なのに対し、業務用エアコンの場合だと30m~50m程度と、遠距離での接続が可能です。ビル用マルチエアコンなどになると、配管総長が1000m程まで接続可能っとなります。
  • 配管径
    家庭用エアコンの配管径は小さいもので2分3分、大きいもので2分4分という配管径の者が使用されます。業務用エアコンは、1.5馬力~2.5馬力までのもので2分4分、3~6馬力だと3分5分という太さの配管を使用します。6馬力以上となると、8分(インチ)というサイズの配管が必要になります。
  • 設置工事
    家庭用エアコンと業務用エアコンでは、設置工事の内容も大きく異なります。家庭用ルームエアコンの設置はエアコン工事の中でも比較的簡単で、工事費用はお安くなります。しかし、業務用エアコンとなると、電源工事なども必要となったり、場合によっては配管の溶接なども必要になります。そのため、工事難易度が高くなり、工事費用も高額となる場合があります。

さいごに

家庭用エアコンと業務用エアコンにはさまざまな違いがあります。家庭用エアコンの設置工事を検討されていても、現場の状況によっては業務用エアコンでなければ設置できない場合も多々あります。専門の知識がないと、判断が難しいと思います。
そんなときは、エアコン専門店のエアコンマートへお気軽にお問い合わせください!
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